脳血管性認知症というのは、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によって生じる認知症のことをいいます。 この脳血管性認知症は、大脳基低核や大脳白質が障害されて生じることが多く、感情失禁や易刺激性を示しますが人格は保たれていることが多いです。 また、知的機能は部分的に障害されることが多く、いわゆるまだら認知症の状態を呈します。 なお、大小の脳梗塞が多発したことによるものを多発梗塞性認知症と呼びます。
脳出血というのは、脳内で様々な原因によって起こる出血性疾患のことをいいます。 通常は、脳実質内出血を脳内出血と呼びますが、これとくも膜下出血を含めて脳出血と総称することが多いです。 なお、脳出血は、出血量や出血部位によっても異なりますが、重い麻痺や意識障害の後遺症をもたらすことが多いです。
脳出血の多くは高血圧により引き起こされますが、他にも脳腫瘍や脳動脈瘤破裂などによるものもあります。